この世の全てのモノは借り物だ

ニート的ミニマリスト幸福論

おっさんは徐々に何もできなくなる現象

人はなぜ偉くなると簡単なことができなくなるのだろうか。


僕の勤務先で偉くなった40代の人は、自分で会社の電話の電話帳を調べることも出来ない。


その人が20代の時にはもう電話帳機能があっただろうから若い頃はできたはずだ。


今でもちょっと触れば分かるはずだ。


こんなことは新卒の人間が覚えようとしていることなのに。


偉くなった40代の人は自分で調べられないものだから事務の人に調べさせてメモに書かせていた。


事務の人は「そのくらい自分でやれや」と言いたかっただろう。


さらに上の年配の人はもっとひどい。


まともに外線をとることもできない。


一番上は80代の会長だが、ここまでくると、まともに出勤できないし耳も遠いし気は遣わないしで社会的には何もできない。


要するに子供と変わらない。


僕はそんなに頑張って働いていないからいいけど、激務をこなしてる人は怒るべきだと思う。


激務をこなしてる人よりも会長のほうがはるかに報酬と待遇がいいからだ。


これらの根本原因は「甘え」だと思う。


甘えというのは共依存なので、甘えるほうも悪いが甘えさせるほうも悪い。


アルコール依存症を悪化させるのは、一番身近な家族であることは有名な話だ。


本人は苦しいが、甘えさせないことも重要なのだ。


だから僕などは社員旅行先の朝食時で当然のようにコーヒーを入れてきてくれと言われた場合も「自分でやれ」と言う。


当然のようにPCの設定をしろと言われる場合も「自分でやれ」と言う。


もちろんいつもお世話になっている人から頼まれたり、明らかに本人が出来ないことは僕がやる。


でもやろうと思えば本人が出来るのに、当然のように他人にやってもらえると思っている場合は拒否しなければならない。


そして一番重要なのは、自分が目下の人間にそういう馬鹿げた依頼を決してしないことだ。


それを良識というのだと思う。


良識があるおっさんは稀にいて、そういう人に接すると自分もこんなおっさんになりたいなと思う。


若者にそう思わせる魅力的なおっさんを人は大人というのだろう。


残念なのは大人はあまりいないことだ。