売り言葉を買うのは弱っている証拠
都議選が終わった。
都民ファースト大勝、自民大敗という結果だった。
私は都民なのでとりあえず投票したのだけど、雰囲気的には予想通りの結果だった。
僕は、安部総理が労働問題に切り込みつつあるのでその点は支持していたのだけど、おそらくは国民へのリップサービス的な要素も大きいだろうなと思っていた。
たしかに電通の書類送検など、評価できるのだけど、本丸は私の勤務先で横行しているような中小零細企業のサービス残業だ。
しっかり法律で規制して犯した場合は罰則を科す国はたくさんある。
しかも日本より生産性が高いという。
日本はどんだけアホなのか。
ドイツなどでは上司が個人的に数百万円の罰金になることもあるらしい。
早く日本でも導入してほしい。
そのサービス残業問題に切り込まない段階では、本当の評価はできない。
それから、この労働問題への取り組みも内閣支持率が高いときに行われたもので、支持率が下がってからどうなるかは分からない。
支持率がある程度下がった段階で行われた今回の選挙は大きい意味を持っていた。
本気で国民の労働問題を何とかしようと思っているなら支持率が下がったところで、大きな方向転換は無いだろうと予想できる。
だから安部総理には支持率が下がっても冷静でいてほしかった。
労働問題への取り組みで大きな方向に間違いはないのだから、自信を持って政策をアピールしてほしかった。
だから秋葉原の演説での失態は、若干心配になった。
「こんな人たち~」と言った安部総理は、かなり精神的に追い詰められていて余裕が無くなっているのだと思う。
「やめろコール」なんかされても別に実質的に何かを毀損されることはないのだから、堂々としているべきだった。
若い頃に大きい暴走族の総長だった俳優の宇梶剛士さんが
「弱いやつがすぐに喧嘩する、キャンキャンほえる、まるで怯える子犬のように。本当に強いやつは喧嘩しない。」
といつだか言っていた。
売り言葉を買うのは弱っている証拠なのだ。
労働問題の行方が気になる。