この世の全てのモノは借り物だ

ニート的ミニマリスト幸福論

ナンパしてから起こった変化2

【自分の本当の気持ちを言葉にできるようになった】

ある日、妻が会社の同僚に食事に誘われたので行ってきていい?と聞いてきた。

一瞬「え?」と思ったけど、よからぬことを疑うのもおかしいと思い

「うん、いいよ」

と言った。

でも、内心はモヤモヤして変な怒りのような感情があった。

以前の僕であれば、怒りの感情のままに怒った口調で

「なんでそんな同僚と夜に食事に行くんだよ」

とか言って怒りの感情を彼女にぶつけていたと思う。

今回は

『僕はいま怒りの感情を抱えているけど、何も不貞なことはないかもしれない以上、妻が食事に出かける→怒る、という流れはそもそもおかしい。僕の本心は別にあるのかもしれない。』

と考えて、その日はすぐに寝て翌日の午前中にゆっくり改めて自分の心を探ってみた。

『僕の怒りは何から来ているのだろう』

『彼女の同僚に妻を寝取られやしないかとかいう心配から?前々から浮気しているかもしれないという不安から?』

『いや、僕は前々から妻が他の男に寝取られようと、それは半分彼女の責任における判断で、もう半分は僕が彼女を魅了できていなかったことに責任があるのだと考えている。』

『だから、彼女が浮気すること自体に怒りを感じているわけじゃない』

と考えていると、ふと

『最近二人きりでちゃんとした食事に行けていないな』

と思った。

ようやく分かった。

僕は、彼女と二人きりでデートしたいのに出来ないから

二人きりで食事に行ける同僚が羨ましかったのだ。

僕はヤキモチを焼いていただけだった。

『ああそうだったのか』

と他人に対するかのように本心に気づけなかった自分に対して

『うらやましくて、寂しかったんだね。』

と言った。

それから

『彼女に怒りの感情を押し付けるのはやめよう。』

『本当は僕も二人きりで食事したいと思ったこと。

それが叶えられなくて寂しいと思っていたこと。

叶えられる同僚のことが羨ましいと思ったこと。

このことを伝えるべきだ』

と思って、仕事中にすぐにラインで伝えた。

 

【挨拶を返さない人を見下さなくなった】

僕は昔から挨拶をよくしていた。

 
何も考えなくても「おはよう!」というだけである程度の繋がりが持てるし、仲良くできるきっかけになる。
 
子供にも挨拶しなさいと教えている。
 
でも、僕はいつからか自分が挨拶して、同じように挨拶が返ってこなかったら、挨拶しなかった相手を見下していた。
 
そして自分から挨拶できる自分は優れていると思っていた。
 
完全に勘違いだった。
 
挨拶できることは別に偉くも何もない。
 
それから、挨拶を返してくれることは当然のことではなく、凄くありがたいことだった。
 
以前はこちらから挨拶しているから相手も挨拶してくれて当然と思っていた。
 
ナンパしたから分かったことは、こちらから話しかけて何か反応を返すだけでも、相手にとっては負担だということ。
 
相手は相手のそのときの気分もあるし都合もある。
 
だから何か反応が返ってきただけで、とてもありがたいことだった。
 
といって挨拶しないほうがいいというわけではない。
 
堂々と挨拶すべきだ。
 
他人に何か働きかけるときは、ビクビクしてはいけない。
 
拒否されることにビビってしまっていると、相手にこちらがちゃんと向き合っていないことがバレてしまい、相手は反応しようにも反応できなくなる。
 
返ってこないかもしれないことを分かった上で、怖がらず、堂々と挨拶すべきだ。
 
僕は傲慢だった。
 
謙虚とは、下手に出たりビクビクして謝ることじゃない。
 
常に堂々として相手を包み込むことだ。
 
僕は謙虚になりたい。