この世の全てのモノは借り物だ

ニート的ミニマリスト幸福論

低スペック男がナンパを実践してみた

ナンパが低スペック人間に有効かどうか、それを僕自身で確かめるためにナンパを実際にやってみた。

 
厳密には路上ナンパ(ストナンという)だ。
 
1時間くらいで10人程に声かけした。
 
声かけした女の子は年齢20〜30歳くらいで、学生OLギャルなどそれぞれ違う属性にしてみた。
 
場所は新宿渋谷ほどではないけど、程々大きな駅前周辺。
 
成果としては、完全無視(ガンシカという)が半分。あとは歩きながら話してくれるんだけど、約束があるとか急いでるとかで立ち止まって会話することもできなかった。
 
まあそんなものだろう。
 
やってみた感想なのだけど、かなり無駄な1時間を過ごしたなというネガティブな気持ちと、続ければ面白くなるかもしれないというポジティブな気持ちの両方を感じた。
 
ナンパ師の人がブログかなんかで、ナンパをすると路上が違って見えると言っていたけど、それは本当だった。
 
ナンパするには良さそうな女の子を見つけないといけないから周りを見渡して人の顔をざっと見るのだけど、その歩いている人達が全然楽しそうじゃない。皆すごくつまらなそうな顔して歩いている。
 
声をかける前提でいると、今までに経験したことのない状況に身体が変な反応をする。
 
若くて可愛い女の子とすれ違うだけで緊張感が増して脈が早くなる。
 
背中からぞわぞわっと冷たい感覚で血の気が引いていく。
 
声かけの声は出るのだけど、今まで出したことのない声が出る。
 
緊張で声の調子を上手くコントロールできない。
 
もう少し大きい声を出したいのに、なぜか想定よりも小さい声しか出ない。
 
声が上ずっている。
 
二言目が思いつかない。
 
発声も動きも体が上手く反応しない。
 
その緊張感が女の子に伝わるのが分かる。
 
でもその時の女の子の心理状態や考えていることが分からない。
 
余裕は全くない。
 
意外だったのは、ナンパしたことで恥をかいたという気持ちがなかったことだ。
 
声をかけても女の子はビックリして警戒こそすれ、見下したりバカにしたりはしなかった。
 
周りの人達も気にしていない。というか、女の子に意識が集中しているからそれどころじゃない。
 
僕もある程度良い子そうな女の子を選んだ上で、ちゃかす感じじゃなくてキチンと声をかけたというのもあるかもしれない。
 
しっかり目を合わせてくれた女の子もいて、それだけで凄く嬉しかった。
 
低スペック人間に有効かどうかだけど、女の子の体を触ったりとか暴言を吐くとかいう悪事を働かなければ、良い方法かもしれない。
 
その理由を書いていく。
 
まず、路上で見知らぬ女の子に声をかけるので、女の子はかなり警戒する。身の危険を本能的に感じ取っていた。僕が声かけしてからコンマ数秒で警戒態勢になっているのが分かった。
 
僕はこの警戒心を解こうとなんとか頑張ってみたけど、ダメだった。
 
これを解く方法を確立できれば、日常生活で出会った女の子なんかとは簡単に信頼関係(ラポールという)が築けると思う。
 
やってみたら分かるけど、そのくらいナンパされた女の子の警戒心はシビアだった。
 
それは女の子が日々感じている危機感なのだと思う。
 
普段男が感じることのないその危機感を肌で感じることができるのは貴重な経験だろう。
 
あとは、路上で声かけなんてほんの一瞬の出来事だから、肩書とか性格とか中身とかは役に立たず、なんというか常に徒手空拳で戦っている感じだった。
 
だから、己の身一つで裸の状態で戦場にいる感じがして、これは精神鍛錬になると思う。
 
風俗に行くのにも勇気が要るのに、ナンパでの女の子のジャッジの厳しさは風俗の比ではない。
 
利害関係が一切無い女の子には、自分がこれほど信用されないのかと身の程を思い知らされる。
 
普段の家庭やコミュニティーの中での会話がどれだけの前提条件に守られたものかを思い知らされる。
 
ちっぽけな自分を思い知らされる。
 
あとは、言いたいことが伝わりやすいようにゆっくりハッキリと話すとか、そういう基本的なことが出来てないなということを再認識できるなどメリットは多いだろう。
 
でも、反対に女の子の目線でみれば、突然男が話しかけてくるわけで、それだけでかなりのストレスになっているはずだ。
 
だから、途中から申し訳なくなって、やる気をなくしたんだけど、もっと上手に声かけできて楽しく会話できれば女の子にもメリットが出てウィンウィンになることができるだろう。
 
申し訳なくてでもありがたかったから、別れ際には必ず「ゴメンね、ありがとう」と言っていた。女の子が僕の拙い声かけを許してくれたかは分からないけど。
 
というわけで、今のところは低スペック人間にも有効だと思う。
 
とりあえず、立ち止まって会話して、カフェとか飲み屋(僕は酒が飲めないから飲まないけど)とかで楽しく会話できるまでは結論が出せないので、時間を見つけて引き続き検証していきたいと思う。
 
この検証を通して、吃音の改善に効果的な方法とか、低スペック人間ならではの女の子と仲良くなる方法とかを提案できると嬉しい。