この世の全てのモノは借り物だ

ニート的ミニマリスト幸福論

ナンパ師を通して知る女の正体

ナンパ師のブログが凄く面白い。

ナンパ師は何人もいて、いくつかのブログをざっと見ている。


僕はナンパなんてしたことはないけど、ナンパが難しいことは容易に想像できる。


彼らのナンパの目的は主にセックスなのだけど、だいたいナンパ師のキャリアはこんな感じだ。


ナンパを始めて一ヶ月→上手くいかない

数ヶ月→連れ出せたり番号ゲットしたり成果が出始める。後日会ってセックスするとか。

1年→ナンパしたその日の内にセックスできるようになる(即という)、100人切りとかになる。

2、3年→即が当たり前、1000人切りとかなる。最初の情熱を失いかける。他人に教えだす。


とにかくブログの内容を信じるならば、ナンパ師の戦績はすごい。達人は即は当たり前。モデル、高級キャバ嬢、18歳学生、美人OLなどとセックスする。ごく普通の女の子もナンパするみたいだけど、男に人気がありそうなという意味でレベルの高い女の子(スト高という)も多い。むしろ達人ほどスト高縛りで即目的のナンパをしたりする。


その女の子達なのだけど、ブログを見る前はどうせ尻軽な女ばっかりなんだろうと思っていたのだけど、違った。たぶんホントに普通の女の子も多いのだと思う。美人もブスも皆ごく普通の女の子なんだ、とナンパ師は言う。


女の子がナンパ師に即られる様子を文章で見ると、女性が男の何を見ているのか何を考えているのかが観察できる。


まず第一に、彼女達は声をかけられて一度無視したり拒否したりする(グダという)のだけど、ナンパ師は少しづつ反応を確認して、心をほぐす。そうするとホイホイとホテルに付いて行ったりする。


ナンパをしたことがない男からするとなんだそれと思うのだけど、ホントの話だと思う。いくつものブログのナンパの描写がリアルで全てが嘘とは思えないからだ。


女性は男から危害を加えられることを恐れていてとりあえずは男を警戒している。でも、ひとまず暴力をふるったりしないことが分かると徐々に心を開くようだ。


つまり、悪い男には近づいてほしくもないけど、良い男ならむしろ仲良くなりたい。女性はそう考えている。


それはよく考えれば当たり前で、男が可愛い女の子から良く思われたいのと同じで、女性も良い感じの異性なら話したりセックスしたりしたいだろう。


女性は男の話す言葉だけでなく、独自のアンテナでOKな男かNGな男かを判定している。いくら言葉で僕は暴力をふるいませんとか言ってもダメだ。男の言葉は信用できないと太古の昔から分かっているのだろう。


で、ホントに良い男かは置いておいて、そのアンテナにOK判定を出させるのに長けているのがナンパ師だ。


ブログを読むとこの技は奥が深くて、ナンパにハマった彼らはどこかその技術(恋愛工学といったりする)の向上が目的になっていて、女の子を物件と呼んだりして、要はゲームのアイテムのようにモノとして扱っている。


そのこと自体はナンパ師の考え方次第で良いも悪いもないのだけど、注目すべき点は、そのようにモノとして扱われていることを相手の女の子達はよく分かっていて、その上で口説かれることを楽しんでいるという点だ。


ナンパ師はナンパした女の子によって求められていることを慎重に探る。そして、ときには褒めて、ときには同調して、手を変え品を変え女の子が今求めていることを言う。


そうすると、女の子は聞いてほしいことを聞いてくれた、分かってくれた、認めてくれた、とかで心を許す、心を許した男ともっと一緒に居たくなる、男に付いて行ってホテルにいく、セックスを受け入れる。


さらに驚いたのは、ナンパ師は彼氏がいる女の子も即る。むしろ彼氏が大好きな女の子でも、即られて枕元でナンパ師に乳をもまれながら彼氏との馴れ初めを嬉しそうに話したりする。


セックスしたからといって女性は男のモノになったつもりはさらさらなくて、美味しいご飯を食べたくらいの感覚なのだ。


結局、女性は常に男に魅了させられて美味しい思いをしていたい生き物なのだろう。恋人になっても結婚しても心は常に移り変わる。その意味では男も同じなのだから、人間は皆そういう生き物だということだろうか。


ナンパ師は達人になればなるほど、ナンパした女の子とのセックスだけでは満足しなくなる。身体だけでなく心もほしいとか言い出す。


その一方でナンパについてくる女なんか信用できないという。俺じゃなくても誰でもよかったんだろう、となるらしい。つまりナンパ技術を磨けば磨くほど、女性を信じられなくなる。自分が女性の心を操れることを知ってしまったのだから、同じように他の男に操られてセックスするかもしれないと考えるのは当然だ。ナンパ師はそんなジレンマを抱えている。


僕はそんなナンパ師を哀れだとは思わない。もちろん僕は彼らが羨ましい。若くて可愛い女の子とたくさんセックスできているからだ。それに、女性に限らず人の心を操れるのは真実なのだから、ナンパ師はその真実を他の男より多く知ってしまっただけだ。


ナンパ師でない人もナンパ師のテクニックや他人に対する姿勢を真似して学ぶことは良いと思う。


僕が真似しようと思っているのは、独りよがりにならずに目の前の相手を落ち着いて良く観察すること。


反対にナンパ師は、相手のことを考え過ぎるなともいう。声をかけたら迷惑かなとか、つまらない思いをさせたら嫌だなとか。そんなこと考えずに、君と仲良くなりたいんだとハッキリ態度に出してさっさと声をかけろという。自分の要望はハッキリ伝えろということだ。


独りよがりにならずに相手のことを考えろ。でも相手のことを考え過ぎるな。


ナンパ師のアドバイスはまったく正しいと思う。


でも、一つの結論としてはナンパにハマり過ぎるのは危ないということだ。


多くのナンパ師が本命の彼女というか、最後の女というか、この女で決めたみたいな女性が見つからなくて悩んでいる。


これは危険なことで、あまりにも女性をモノとして扱い、同時に自分はそのモノを攻略するナンパマシーンであり続けたために、女性と自分を人として捉えられなくなっている。


そして、セックスしすぎたせいでモノとしての女性と自分を消費しつくしてしまい、セックスによる快楽の効用が減っている。最初のナンパセックスと同じ快楽を得ようとして、よりスト高より多くとエスカレートしている。


この点については、ナンパ師のブログでも本人が苦しくて悩んでいる胸の内を書いた投稿がいくつもある。


謎の勃起不全に陥った人もいる。


だから、何事も快楽系については程々にしないと、行き着く先はセックス依存症→薬物依存症→廃人だ。


僕は奥さんと子供がいるし、低スペックだからナンパは無理だし、程よいところで満足しておく。