この世の全てのモノは借り物だ

ニート的ミニマリスト幸福論

結婚してくれない彼氏にプロポーズさせる方法

結婚を決断できない男

僕は元ニートで低スペックながら愛する妻子がいる。
 
妻とは学生時代からの付き合いで、ニートを脱出した直後のアルバイト時代に結婚した。
 
妻は客観的に見て美しい女性だし、頭も良く、働き者だから何も僕と結婚しなくてもはるかに良い条件の男と結婚できたはずだ。
 
実際に医者とか会社経営者とかハイスペックな男にたくさん言い寄られていた。
 
でも、彼女は底辺人間の僕と結婚した。何故彼女が僕を選んだのかは分からない。理由を聞いてもよく分からないことを言ってはぐらかされる。正直なところ彼女にも分からないのだと思う。
 
だから、僕には低スペック人間がイイ女と結婚する方法は分からない。
 
でも、結婚に煮え切らない彼氏にプロポーズさせる方法は分かる。
 
僕は専業主婦家庭で育ったこともあって、男が養って、望みを叶えてなんぼだと思っていた。だから、低スペックな自分は彼女と釣り合わないから結婚は無理だろうと思っていた。
 
でもそんな僕の思いなど関係なく彼女は僕と結婚したかったから僕のプロポーズをずっと待っていた。
 
彼女にとって僕は結婚を決断できない男だった。
 
 

男にとって結婚とは

男にとって結婚とは、呪縛だ。
 
男は、結婚によって嫁を嫁家からもらい、子供を産んでもらうのと引き換えに、妻子を養う全責任を負うものと認識している。
 
それは日本社会による洗脳であるのだけど、小さい頃から実親、義親、異性、同性、老若男女全員がそう言うだから無理もない。
 
家族を養う父親という役割に縛り付けること。その覚悟をするということ。
 
それを受け入れたとき社会は一人前の男という称号を男に与える。
 
だから結婚すると、男には一生働き続ける以外の生き方がない。この呪縛は辛い。これは女性には感覚的に分からないことだと思う。そして、男はその呪縛に凄まじい恐怖を抱いている。
 
よく女性は、男の結婚生活に対する考えが幼すぎるという。抽象的で具体性に欠けると。でも男にとって結婚とは働くことであって結婚生活ではないのだから当然のことだ。
 
出来ることならそんな重い責任を背負いたくはない。男は全員そう思っている。
 
でも、社会に認められるには、子供を持つには、好きな女とずっと一緒にいるには、結婚するほかに選択肢はない。
 
男はそんな交換条件に心底うんざりしている。
 
だから、男は彼女ができると必ずその恐怖と女との結婚生活を天秤にかける。結婚生活の価値が恐怖に勝てばプロポーズする。でなければしない。
 
彼氏が抱いている恐怖にあなたの魅力が負けている。これが彼氏があなたにプロポーズしない理由だ。
 
以上のことから、彼氏にプロポーズさせる方法が2つあることが分かる。
 

彼氏にプロポーズさせる方法1

方法1:恐怖に勝つくらいあなたとの結婚生活の価値を上げる
 
結婚生活の価値とは、妻の若さとか美しい顔とか大きいおっぱいとか良い家柄とか多い貯金とか相性が合うとか健康体とか。そういうことだ。
 
もしくは、文句を言わないとか、ゆるふわしてるとか、癒やしてくれるとか、要するに自分のミッション遂行を極力邪魔しないでむしろ協力できる女だ。協力といっても具体的な問題解決方法を提示することではない。
 
ミッションは自分が完遂しなければ意味がない。それが自分の役割であり存在理由だからだ。
 
僕はこの方法はオススメしない。価値を上げるには限界があるし、若さという価値については加齢によって下がるからだ。また男によって好みが違うために間違った方向に頑張ってしまったら逆効果になってしまう。
 
女子力アップなど、女性が考える婚活テクニックは主にこの方法1にあたる。彼氏にプロポーズさせる方法という点においては効果は低い。
 

彼氏にプロポーズさせる方法2

方法2:恐怖を無くす
 
ひとこと、「お金のことは私が何とかするから気にするな」と言えばいい。
 
つまり、男は女から
・あなたが戦っている恐怖は幻だ
・私はあなたに全て背負わせようなんて思っていない、私も半分背負う
・仕事がどうしても嫌なら辞めてもいい、そんなことで私はあなたを責たりしない
・むしろウツになるくらいなら辞めろ
・どんな時も優しく側にいてくれればいい
と言って呪縛から解放してほしいのだ。
 
男は男側から見て自立したこういう女が真のイイ女だと思っている。あくまで男側からみたイイ女ということであって、絶対的なものではない。
 
注意点としては、たまに日本社会からの洗脳が強すぎて、恐怖に耐えながら頑張ることを生きる目的にしているマゾな男がいて、その手の男には方法1しか効果がない。
 
あと、男に全て背負わせたい女性も方法1しか使えない。方法2を使う条件の一つが、半分自分が背負うことだからだ。
 

イイ女と結婚した代償とは

僕は専業主婦家庭で育ったこともあって、男が養ってなんぼだと思いこんでいたけど、彼女の望みは違った。
 
だから彼女は上記のようなことを僕に言ってくれて、僕は呪縛から解放された。
 
でも何事も等価交換だった。
 
おかげでパワーバランス的に僕のほうが常に優位というわけではなく、家庭に対する権限は対等で、子育てもお金稼ぎも家事もある程度は同じようにやらないといけない。
 
簡単に言えば、男だからという理由で無条件に偉そうにすることはできないということだ。
 
この家庭環境は自分が育ったものと違うから、最初はストレスを感じた。父親の行動を踏襲できないからだ。
 
でも、今思えば親父は苦しい役割を背負っていたと思う。家計を支える重圧を一手に引き受けて、その代わり家庭では家長として権限を独り占めしていた。家ではいつも機嫌が悪かった。家族皆が父親のご機嫌を伺っていた。それが当然という空気の中で育った。
 
こういう価値観の男はまだまだ多いと思う。
 
だから、彼氏がきちんと方法2の代償を払える男かどうかという点には注意しないといけない。料理上手な男だから大丈夫というわけではない。家事好きだから、子供好きだから、一人暮らしが長いからというのも信用できない。男の場合、〜好きとは趣味のこと、つまり遊びのことであり、延々と続く日常生活のことではないからだ。
 
一つヒントになるとすれば、ちゃんとあなたの意見を聞けて、正しいときには取り入れられる男だ。包容力があり他人の意見受け入れる余裕を持っていて自分の間違いを認められる男だ。これができる男はあまりいない。男によってかなり差があると思う。こういう男がいたらかなりのいい男でレア物だから離さないほうがいい。
 
試す方法は、彼氏と反対の意見を言ってみればいい。
 
どちらが正しいかは関係なく、一度自分の中に入れて考えているかどうかを見る。スッと頭に入れる男はイイ男。常に自分が正しくないと気が済まないか、あなたを見下している場合は、あなたの意見を頭に入れない。あるいは、頭に入れたふりをしてテキトーに返答する。
 
自分で判断するのが難しい場合は、信頼する女友達のカップルとダブルデートしてもらう。それで後日、女友達の旦那か彼氏に信頼できる男かどうかを聞く。他人の意見を聞けるかどうかについては女性よりも男に聞くのが信頼できると思う。
 
できれば女友達の旦那か彼氏は、彼氏より年下の男だといい。
 
なぜかというと、男は女性に対しては下心があるために意見を聞いたフリをすることがある。でも、男同士は敵同士だから利害関係者でない限りそんなフリはしない。
そして、人の本質は目下の人間に対する態度に出るからだ。
 
だから、彼氏が女友達の旦那の意見を聞ける男だったり、優しくていい人だと言うなら(もちろん真剣に本音を聞きださないと意味がないことは言うに及ばず)、その意見は信頼する価値がある。
 

責任の分担と幸せ

いま僕は家計の責任を全て背負っていない。何もかも分担している。プレッシャーは分割されている。いまこの瞬間、幸せを実感している。
 
この方法で全ての男女が幸せになることはないと思う。でも、彼氏が自らの呪縛で苦しんでいて、彼氏と共に半分背負う覚悟があるなら、僕は上記の方法2をオススメする。